今回の絵本のお値段について、謳い文句の「日本初の成人向けポップアップ絵本」にも関わることなんですがちょっと説明させて下さい。
ポップアップ絵本はその製造工程が複雑すぎてほぼ全てが手作業の組立になります。どちらかというと本よりも彩色済み完成品フィギュアに近い物で、通常こういう人海戦術的生産は中国で行います。
しかし実は中国で成人向けの本を刷ることは出来ません。特に今回の様なロリ系エロ漫画は御法度で印刷工場が当局に捕まってしまいます。実際中国の生産工場に何社か当たっていただきましたが内容を聞いてお断りされました。
「エロフィギュアなら中国で作れるじゃん!」と思われるかもしれませんが、エロフィギュアもそれなりに法の目をくぐって作られるモノで通関に失敗することもあります。そのあたりエロ本の方が難しく、仮に製造が出来ても輸入できません。税関で止まって没収されるかもしれない博打にかけてコミケで売るものは作れません。
というわけで今回のポップアップ絵本はなんと日本製です。MADE IN JAPANの完成品フィギュアがほとんど無いように、ポップアップ絵本も存在しないのはその製造原価=人件費がとんでもなく高いからです。(お手持ちのポップアップ絵本があったら製造国を見てください。printed in china もしくは Manufactured in china等々と書かれているはずです。)
それでもクオリティとレスポンスの速さの為に日本国内の生産ラインは存在します。ですが一般的にポップアップ絵本は児童書や企業の広告物して作られる事がほとんどで、違法で無くとも成人向けの内容を刷ってくれる国内企業は多くありません。
成人向け=日本製であり、原価故にいままで存在せず、今回もチョコレート・ショップではそれなりの数を刷ってやっと採算ギリギリになる価格設定。だから「日本初の成人向けポップアップ絵本」というわけなのです。
■ポップアップ絵本の製造工程について
機械で出来るのは印刷、金型による裁断、折り目を付けるスジ入れまでです。
印刷は4色刷で両面を印刷した後、動作よる傷を防ぐ為のニスを表面に塗ります。ただしニスが塗ってある面には接着が出来ない為、のりしろを避けてニスを塗らなければなりません。このニス用の版も用意しなければならないので実質5色刷です。
バラバラになったパーツは国内の熟練工員さんが一個一個手で折り目に沿って折り曲げ、両面テープをのりしろに貼り、マニュアルに沿って組み立てていきます。接着は1mm、1度ずれただけで絵本の折りたたみ動作が正しく動かなくなってしまう厳しいものです。
尚今回の製造会社さんでは徹底的に献品を行っている為に「乱丁落丁による交換の為の予部」を用意しないとのこと。ポップアップ絵本はその複雑さ故に乱暴に扱えば破損しますが、出荷時には確実な動作を保証します。
お値段分のmade in Japanのクオリティを感じてください!
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